【約束のネバーランド】121話のおさらい&見どころ
ノーマンから鬼の正体を教えられ、呆然とするエマ。
「鬼世界(このせかい)に全食用児の楽天を築こう」
と語るノーマンに、子どもたちは鬼がたおせる!と目を輝かせて歓声をあげます。
リーダーとして子どもたちを率いてきたエマの肩の荷が下りる、と安心するギルダたちに、エマは「よかった」と子どもたちを抱きしめます。
そしてアジト内につくられた家に案内され、久しぶりの住居に感激する子どもたち。
そしてハウスに居たころと同じように皆でお腹いっぱい食事をし、エマ、レイ、ノーマンは寄り添いあって眠りにつきました。
【約束のネバーランド】122話のネタバレ&サプライズ
新しい家のベッドで目を覚ましたエマは、飛び起きて食堂に駆け込みます。
人生初寝坊をしたエマが慌てて「ごめん寝坊した!!」と叫ぶと、食堂にいた他の子どもたちも「僕達も」と恥ずかしそうに言いました。
ゆっくり安心して寝起きできたのはいつぶりだろう、と考えつつ、はしゃぎすぎてベッドで眠った記憶がないというエマに、ザックが運んでくれたと説明するレイ。
ノーマンの姿が見えないことを問うエマに、レイはザックがエマを運んだときにはすでにいなかった、と言います。
ノーマンの執務室では、頭に傷のある大男がノーマンを訪ねていました。
ヴィンセントと呼ばれたその男は、「再会は楽しめたのか?」と問い、ノーマンは「うん、まぁね、おかげさまで」と冷静に答えます。
「つまらん。もういつものボスか。昨日はボスがまるで別人だと皆騒ぎ立てていた。私も見たかったね」
とヴィンセントは面白くなさそうに言いました。
ノーマンは表情を厳しくし、
「からかうな。無駄口はいい。計画の修正だ」
と告げます。
ノーマンはヴィンセントから「量産農園に侵入したが、警備が強化されていて侵入が露見した」というハヤトからの報告を聞きます。
ノーマンは、更にその際グレイス=フィールド脱走者の生存が明らかになった、と言います。
敵よりも先に手を打つために計画を少し早めよう、と言い、無血で勝利しなければならない、というノーマン。
一通の手紙をヴィンセントに差し出し、
「この手紙を彼らに。急ぎ例の会談の手配を頼みたい」
と言い、ヴィンセントは「イエスボス。直ちに」と答えました。
エマが洗濯物を手伝っていると、レイがふと「ノーマンの策ってどんなだろうな」と言いました。
エマが?を浮かべると、「気にならねぇ?」と訊きます。
エマは「うーん」と悩み、ノーマンの策ならばきっと心配いらないと言います。
「本当に「よかった」?」
とレイに訊かれ、エマは顔をひきつらせ、「……何が?」と問います。
農園を潰すというノーマンの話だと言い、
「エマ、あれ本当は嫌なんじゃね?」
と問うレイに、嫌なわけないよ、とごまかすエマ。
何より確実でもう逃げなくてもよくて、とレイが行っていたと指摘するエマに、
「でも、それはお前が望む未来じゃないんだろ?」
と言うレイ。
エマはノーマンの言葉に喜ぶ子どもたちを思い出し、「うん…私、おかしいんだ…」と言います。
“鬼さえいなければ”というノーマンの気持ちも皆の喜びもわかる、と言い、
「私、鬼を殺したくない」
と泣き出しそうな顔をしました。
「おかしいよね。みんなこれで幸せなのに、これが幸せなのに、私は鬼の幸せまで願ってる」
とエマは吐露し、皆が自分を想って喜んでくれたのに、より危険に巻き込む選択(みち)を暗に望んでしまうと言います。
「嫌になる。食べられたくない…絶対に食べさせたくもない。出荷も狩りも嫌なのに。敵なのに」
と頭を抱え、
「私、「鬼と私たち何が違うんだろう」って。鬼達にも家族や友達がいる。同じように考えて、笑って、生活して。食べているのは人間だけれど、それは絶対嫌なんだけれど、鬼だって人間(わたしたち)と同じように、生きるために、ただ食べているだけなのにって。敵だからって根絶やしにしていいのかな?」
どれだけ憎くても怖くても、本当に“絶滅”の他ないのか、と苦しそうにレイに問います。
「それに、ムジカは友達なんだよ」
と、脱走の最中に助けてもらった鬼のことを思い出し、ムジカの同族を滅ぼしたくないと訴えます。
「なんで昨日言わなかった?」というレイの質問に、皆が望んでいるのは鬼を滅ぼす未来だから言えなかったと答えます。
そして“七つの壁”も人を食べ続けなければならないのなら“約束”を結び直しても鬼は滅ぶから同じことだと言います。
「他に選択肢(みち)がほしい…でもどこにもないの。どうしよう、レイ。私、どうすればいいかわからない」
困ったように表情を歪ませるエマを、レイは冷静に見つめます。
【約束のネバーランド】122話の感想と次回123話の予想
エマがノーマンと再会したときにしていた微妙な表情の理由が明らかにされました。
鬼がいなくなると喜ぶ気持ちもあるけれど、助けてくれた鬼も滅ぼさなければならないというジレンマに陥ってしまったエマの気持ちがよく分かる回でした。
確かにムジカや無害そうな下級の鬼たちはどうなってしまうのか、気になります。
次回はレイがエマになにか提案や助言をしてくれるのでしょう。
エマの選択によってはノーマンと決別しなければならないかもしれないと思うと、胸が締め付けれらます。